世界のいちご生産量ランキング

いちごは世界中で愛されている果物ですが、世界ではどの国が一番たくさんのいちごを生産しているのでしょうか? 本記事では、世界のいちご生産量ランキングを作成しました。

上位には「いちご大国」ともいえる国々が名を連ねています。早速チェックしてみましょう!

目次

世界のいちご生産量ランキング(2022年)

下の表に、国別のいちご年間生産量(トン)のランキング上位国を示します(最新データの2022年統計に基づく)。いちご生産量世界ランキングとして、ぜひ参考にしてください。

順位国名年間生産量(トン)
1位中国3,400,000 トン (約340万トン)
2位アメリカ合衆国1,300,000 トン (約130万トン)
3位トルコ728,000 トン (約72.8万トン)
4位エジプト638,000 トン (約63.8万トン)
5位メキシコ568,000 トン (約56.8万トン)
6位スペイン326,000 トン (約32.6万トン)
7位ロシア255,000 トン (約25.5万トン)
8位ポーランド199,000 トン (約19.9万トン)
9位韓国193,000 トン (約19.3万トン)
10位ブラジル184,000 トン (約18.4万トン)

出典:国連食糧農業機関(FAO)統計データより

ランキングから見えるトレンドと解説

中国

第1位は中国でした。

中国は年間約340万トンものいちごを生産しており、世界のいちご生産量の約40%を占めています

実は中国は1990年代半ば(1994年)以降、一貫して世界一のいちご生産国の座を守り続けているのです。まさに桁違いの「いちご王国」ですね!人口も土地も広大な中国では国内需要も大きく、主要産地である河北省・山東省・遼寧省など限られた地域だけで全国生産量の6割以上を占めているとのことです。

アメリカ

第2位はアメリカ合衆国で、約130万トンを生産しています。

アメリカではカリフォルニア州だけで全米のいちご生産量の約90%を占めるほど、生産が一地域に集中しています。いちごと言えばカリフォルニアのイメージが強いのも納得ですね。

トルコ・エジプト

第3位と第4位にはトルコとエジプトが入っています。

トルコとエジプトはいずれも60万〜70万トン台で拮抗しており、2022年はトルコがわずかにエジプトを上回って世界3位となりました(トルコ約72.8万トン、エジプト約63.8万トン)。

両国とも温暖な気候を活かして近年いちご生産を伸ばしている注目国です。特にエジプトはアフリカ最大のいちご生産国であり、ナイル川流域の肥沃な土地で輸出向けの生産も盛んです。

その他

第5位のメキシコも約56.8万トンと高水準です。

メキシコはアメリカ市場向けのいちご輸出が盛んで、冬でも出荷できる強みがあります。

ヨーロッパ勢トップのスペイン(6位:約32.6万トン)をはじめ、ロシア(7位)、ポーランド(8位)、韓国(9位)、ブラジル(10位)と続きます。スペインは欧州内で最大のいちご生産国で、特にアンダルシア地方での集約栽培が知られています。一方、ロシアやポーランドは自国消費向けに栽培が多く、ブラジルは南米ではトップの生産量です。

日本は何位

では日本は何位でしょう?

実は日本のいちご生産量は約16.4万トンで、世界第11位です。日本は残念ながらトップ10には届きませんが、それでも上位陣に次ぐ規模を誇っています。

国内市場向けの高品質ないちご作りに注力している日本らしく、生産量よりも品質や多品種展開で差別化していると言えそうです。

世界のいちご生産量は今後も増える? 🌐

近年、世界全体のいちご生産量は増加傾向にあります。実際、2021年に約918万トンだった世界生産量は、2023年にはついに1,050万トンを超えました

いちごは世界で19番目に生産量の多い果物とも言われ、需要拡大に応じて各国で栽培面積も拡大しているようです。しかしその一方で、気候変動に伴う天候不順や異常気象がいちご農園を直撃し、生産量に影響を及ぼすケースも増えています。極端な暑さや大雨・干ばつなどにより作柄が不安定になり、一部地域では需要に供給が追いつかない事態も報告されています。

いちごは傷みやすく収穫後すぐの冷蔵や輸送体制が不可欠な繊細な作物です。そのため、生産地と消費地が近いほど新鮮ないちごを届けやすく、国際貿易よりも域内消費が中心となる傾向があります。それでも技術の進歩により、オフシーズンには赤道に近い地域(例:メキシコ産いちごが冬のアメリカ市場に並ぶなど)からの供給も可能になってきました。

おわりに

以上、世界のいちご生産量ランキングとその解説でした。

トップは中国、アメリカと続き、トルコやエジプトなど意外な国も上位に入っているのは興味深いですね。

いちごは各国で愛される果物だけに、生産量の競争も年々熱くなっています。日本のいちごは世界11位ですが、その品質は世界トップクラスとも言われます。これからも各国のいちご産業が健全に発展し、美味しいいちごが世界中で楽しめることを願いたいですね!

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