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12月はイチゴの栽培において、春の成長と収穫に向けた重要な準備期間です。
この時期の適切な管理が、健全な株の育成と高品質な収穫を実現します。
イチゴの休眠とその管理
休眠期の特徴
イチゴは12月に休眠期に入り、春に向けた成長の基礎を築きます。
自発休眠: 日照時間の短縮と気温の低下によるもの。
強制休眠: 気温5℃以下に一定時間さらされることで発生。
適切な寒さの付与
プラスチックトンネルなどで過剰に保護するのは避け、イチゴが寒さを感じる環境を確保しましょう。これにより、春の健康的な成長が促進されます。
害虫・病害対策
アブラムシ管理
冬の間、成長点や葉の裏に潜むアブラムシをチェックし、ブラシや石鹸水で除去します。放置すると春に大量繁殖する可能性があります。
病害防止
ダニやうどんこ病が発生しやすい季節です。天敵ダニを活用するか、適切な薬剤で予防しましょう。
環境管理
温度管理
地温を一定に保つことがポイントです。特に最低温度が0℃を下回らないよう注意します。
天気予報を参考にし、必要に応じてビニールトンネルや不織布で防寒対策を行いましょう。
水分管理
冬は乾燥がイチゴにとって大きなリスクです。完全に水やりをやめるのではなく、土の乾燥具合を見て適宜補給してください。
雪が積もる地域では水やりは不要です(雪が自然に水分を補給します)。
株の保護
クラウンの保護
クラウン(株の中心部)が土に埋もれないよう注意します。風や雨の影響を受けやすいため、植える深さを調整してください。
霜柱対策
霜柱が根を持ち上げて露出させることがあります。発見した場合は、すぐに押し戻して根を保護しましょう。
花や実がある場合
12月に花や実がついている場合、これは品種改良や温暖化の影響によるもので、問題ありません。ただし、以下のポイントを守る必要があります:
温度管理: 気温が0℃以下にならないよう注意。
追肥: 温暖地域では肥料を適宜追加し、花や実に必要な養分を補給します。
やってはいけないこと
防寒対策を怠り、寒風にさらしすぎない。
枯れ葉を無理に取り除かない(春に新芽が出る時期まで保護します)。
冬季に過剰な追肥を行わない(春にツルボケを引き起こす可能性あり)。
まとめ
12月のお世話は、イチゴが健全に冬を越し、春に力強く成長するための土台を築く重要な作業です。定期的な点検と適切な管理で、次シーズンに向けた準備を整えましょう。
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